ナンパもほどほどに



私は続けた





「ねぇ聞いてよー?
だってさー、先週クラブの帰りー、ナンパについてったら病気もらったんだよー!!

ねっB?最悪だったよねー」




ようやく意図が掴めたBは話を合わせる



「あーー、ほんと最悪だったよねー↓↓治療めんどいし。」



まだ意図が掴めず、いや、それまでも信じてしまう天然A




「えー!!二人とも病気もらったのぉー!!」



おいおい………



「う、うん。
だーから!
ホテルなんか行けないしねぇー……。
ボーリングって聞いて安心したぁ♪」




天然Aと同じく驚いた表情のギャル男たち




サングラスが私を見て嫌な顔をした



ツンツン頭が
‘げっ、やめよーぜ’
の視線をクルクルパーマに送る





「アハハハ………

マジ??」




「ほんと最悪ー↓↓淋病とクラミジアと…あと何だっけ?B?………」




ひきつるギャル男たちの表情

「…やっぱ今日は帰ろーかなぁー…」



バツが悪そうなギャル男たち







「あっ!そういえば!!
Aも今日生理じゃん(笑)」



「キャー!なんでそんなこと言うのぉ?///」


どこまでも天然だ……






もはやテンションも上げられないギャル男たちに、勝ち誇った顔でバイバイしてタクシーを拾った









【END】








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