狼男子は今夜も

「いってきます!!」



トーストを世界新記録級に速く食べてバッグを持って出発!
遅刻遅刻ッ!


裏から自転車を借りて跨がった。


よし!!

ペダルを踏んだ。

ガッシャン!

…ん?重い?


後ろを見ると……

「学校まで送ってけ」



…………Σ(T□T;)




修太くんが堂々と後ろに座っていた。


「いや!進む速度が遅くなっちゃうじゃん!」


自転車あと一つあったし!!


「…そうか…。あんたは痛いけな中学3年生を見捨てるんだな…。いいんだよ、俺はそれでも…」


ズキッ


シリアスモードが心に激しく突き刺させる。


「わ…わかったよ」


「よし。じゃあ早く漕げ」


アリャ(^_^;;)?



って!
こんな事してる場合じゃない!!

遅刻〜!!





シャコシャコシャコ


できる限りの力でペダルを踏む。


「……ねえ」



「なにっ!?」



「このチャリ…どっから持ってきた?」


「え?裏庭だよ」








「…………これブレーキ壊れてる」







え゙。
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