狼男子は今夜も
中学生って…どんな感じだっけ?
あたしは中学生男子のイメージを膨らました。
1 眼鏡かけているガリ勉くん。
2 バット振り回している坊主くん。
3 意気がってるチャラ男くん。
選択肢は3つ…
さあ!どれ!?
バシッ
ピンポーン…
手の平でインターホンを押した。
ドキドキ…
『…入って』
「は、はいっ!」
スピーカー?みたいなところから聞こえた。
息子さんだよね?
声が低かった。
言われた通り、敷地の中へ足を進めた。
門から玄関のドアまでが妙に長い…。;;;
ガチャ
「おじゃましまーす…」
恐る恐るドアを開け家の中を見た。
観葉植物や、廊下にもヒーターがあって…見るからに豪華。
なんか圧迫されてしまう…
パタ パタ
スリッパの音をしながら歩いてきたのは手軽に済ませた家の服を着た男の子。
うわっ………
「あんたが花本 ゆう?」
さっき聞こえてきた声よりは少し高い。
「はい!花本 ゆうです!一生懸命働くのでよろしくお願いします!!」