忘れないで
道にはたくさんの石が転がっていた。ひとつずつ蹴って遠くに飛ばした。

「サッカーやってんの?
石蹴るの……うまいね。」
「ん?ああ……中学まではね。サッカー部だった」
「中学まで………?」
「うん。俺今陸上部なんだ」
「へえ〜!!」
「俺は高跳び選手!」
「なんか…なんでも出来るんだね!波留って。」
「んなことね〜よ」

俺は中学までやってたサッカーのことはあまり思い出したくない。
サッカーをやめたのには大きな理由があるから…。


だからもうサッカーはやりたくないし、試合を見るのも好きじゃない。




「どうしてサッカー、中学でやめちゃったの?」

しゅんにこう聞かれたら答えなきゃなんないのかな…。






中学時代の悪夢。
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