忘れないで
「…る…は…る…波留!!」
「え?」
「何ボーッとしてんの?あたしんちもう着いたよ?」
「あぁ。ごめん!!考え事してた!!」


─────何考えてんだろ俺。
今せっかくしゅんといるのに…。

「じゃあね〜波留!」
「おう、じゃな。」











この頃の俺はばかだったんだ。
サッカーをやめた理由、もったいぶらずに、嘘つかずにゆえばよかった。

だってまさかしゅんが傷つくなんて思ってなかったんだ。


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