忘れないで
「ねえ波留……」
「ん?」
「波留って付き合ってた女の子っていたの?」
「俺?まあー…もう高1だし、付き合ってた女はいたよ。」
「どんな子??」
「んー…テニス部のマネージャーとか水泳部、バスケ部のマネージャーとか?」
「…マネージャーフェチ?」
「ばっ…ちげーよ」
思わず吹き出した。
何だよマネージャーフェチって。
「ただ告られてオッケーしただけ!」
「ふーん………」

なにを想像したのか、しゅんはちょっと怒った顔した。
「妬いてる?」
「ちょっと…………」

しゅんの手をぎゅっとにぎった。
「今はしゅんだけだよ」
「………!」
しゅんの顔が少し赤くなった。そんなしゅんが可愛くて他の誰にも見せたくなくて俺の腕の中に閉じ込めた。





愛してるしゅん。
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