忘れないで
「遅れてごめん!」
「波留!
…学校で何かあったの?」
「いや…なんか市ノ瀬桜って奴に部員が足りないからサッカー部入ってくれって言われたんだけど…」
「…?
いいじゃんサッカー!
中学までサッカーやってたって前波留ゆってたじゃん!またサッカーやればいいじゃん!」
「え……でも…」
「あたし試合応援しに行くよ」
「しゅん……」

しゅんは俺のサッカーをやる姿を楽しみにしていた。試合にもみに来るって…
そんなしゅんを俺は裏切れない。
過去にとらわれてしゅんを悲しませちゃいけない。

そう思った。
「うん。応援しに来て」








サッカーをやることにした。
< 36 / 39 >

この作品をシェア

pagetop