忘れないで
「桜」

次の日学校に着いた俺は全力で市ノ瀬桜のクラスをみんなに聞いた。
そしてやっとたどり着いた桜の教室。

「二ノ宮くん…」
「…なんかはずいな。桜って呼ぶの。」
「ぷっ…!!なんか二ノ宮くんおもしろいね」

なんで笑われたのかよく分かんなかったけど桜の笑った顔は初めて見る。

「あたしも二ノ宮くんのこと波留って呼んでもいい?」
「いーよ」

どーせこれからサッカー部でお世話になるんだし。

「あのー…昨日のことだけど…」
「ああ!気にしな…」
「よろしくお願いします」
「…え?」
「俺、サッカー部に入部するよ。」
「いいの…?!」
「うん」
「ありがとう!助かる〜!!」
「どうも」
「じゃあ今日の部活タイムにミーティング室来てね!」
「了解」
「じゃあね〜」
「じゃ」




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