忘れないで
部活タイムが始まった。
「ミーティング室だったっけ…?」
俺はミーティング室に向かった。
ドアを開けるとみんなもう揃ってた。
「波留!」
桜が俺に向かって大きく手を振った。
俺は桜に軽く手を振った。
部員全員が俺の方を振り返った。
「こっちこっち」
桜が手招きした。
「新入部員の二ノ宮波留くんです!みなさん仲良くしてあげて下さい。
それとサッカー部には一年生5人、二年生5人がいます」
「へえー」
「まず大橋先輩から自己紹介してください!」
「…俺は2年A組の大橋隼人(おおはしはやと)。よろしくな」
「2Bの西野カズ」
「同じく2Bの鈴木健斗(すずきけんと)よろしくね〜」
「2Eの佐野臣吾!(さのしんご)よろしく新入!」
「2Bの新井大輝(あらいだいき)これからよろしく」
見た目キーパーの大橋先輩に無口そうな西野先輩、よくしゃべりそうな鈴木先輩、暑苦しそうな佐野先輩、いかにもサッカー少年の新井先輩。
「1Aの佐々木嵐(ささきあらし)。お前のことは知ってる。これからよろしく」
どこで俺の情報をてにいれたのか分かんないけど少し太り気味の佐々木嵐。
「新垣大輔!(あらがきだいすけ)」
元気そうな新垣大輔。
「よ!まさかお前がサッカー部入ってくれるとはな」
クラスでも仲のいい原翔太(はらしょうた)。
「梶原(かじはら)たかし。
よろしくな!」
肌の黒めの梶原。
「伊熊海斗(いくまかいと)。サッカー部に入ってくれてありがとう」
がしっと俺の手を掴む。
いかにも末っ子のような甘えん坊キャラの伊熊。
そして俺を合わせて11人。
サッカーができる人数。