ちょこ娘
出会い
「ね、これって奇跡じゃね?」
「ほんと!!神様ありがとって感じ♪」
私と梨絵は同じクラスだった。
1年のときも同じクラスだった私達。
私は少しホッとしていた。

でもー‥‥


さっきからどこからか視線を感じるー‥‥。

気のせいかな?
2年生になったから緊張してるのかな?


私はとりあえず自分の席へと向かった。
梨絵と私は席も近かった。
私の後ろが梨絵の席。

そして、私は席に着いた時に確信した。



さっきから気になってる視線ー‥‥
その視線の人物ー‥‥

それは―――――‥‥‥


私の隣の席の男子だ。

私は少し怖くて隣の席に顔を向けることができなかった。

すると……

ガラガラ

体育系な男の先生が入ってきた。

「おはようございまーす!はい!じゃぁ、みんな席着いてー。」
ちょー元気な先生。

「ではでは、まず俺の自己紹介から!」
張り切って自己紹介を始める先生。

でも、私は先生の自己紹介なんて耳に入らなかった。
隣の男子の視線をまだ感じるんだもん。

私は勇気を出して横に顔を向けることにした。

ゆっくりゆっくり顔の方向を変えていく私。
そしてだんだん男子の顔が見えてきた。

そしてー‥‥


目が合ってしまった。

ドキドキ…


どうしよう……。
この状況のときって……
どうすればいいの?

私は目を逸らそうとしたその時ー‥‥



「あ、あのさぁ…」
突然その男子が話しかけてきた。

私は突然のことで驚きを隠せなかった。

「えっ?」
私は目を丸くして、小さい声で言った。


< 2 / 7 >

この作品をシェア

pagetop