ちょこ娘
記憶
私は梨絵と一緒のクラスになって、
隣の席の男子、一ノ瀬とも仲良く(?)なって、

「2年生の学校生活、楽しくなりそう♪」

と、思った。


キーンコーンカーンコーン……

「はい!!HR終わりっ!!」
元気な先生が元気に言った。



「ちょこってば後ろで見てたけど、もう隣の男子と仲良くなってんねぇ。」
梨絵が後ろから話しかけてきた。

「うん……まぁ……」
私はチラッと隣を見た。

一ノ瀬は同じクラスの男子と話してる。
すると……
「お前、ちょこって呼ばれてんの!?ハハッ!ウケる!」
と、一ノ瀬が私に指を差して言った。

「何がウケるんだよっ!!」
私はほっぺを、ふくらませて言った。
「そぉなの!!智世子だからちょこなんだよぉ。しかもこの子、馬鹿なくらいのチョコ好きなのぉ☆」
梨絵が可愛い笑顔で、言った。

「なになにぃ?俺たちに紹介してよぉっ。イッチー!」
「なに~?イッチー?」
一ノ瀬と話していた男子2人が寄ってきた。

「イッチーって呼ばれてんのぉ~?ウケる~!」
私は嫌味っぽく言った。

「うっせー!別にウケるトコねーだろっ!?」

< 4 / 7 >

この作品をシェア

pagetop