好き?嫌い?
 「まぢかよ・・・」


    コクン

 私はただ、頷くことしかできなかった。

 「あのさぁ、今更言いにくいんだけどさ。」


 私、振られるのかな?

 
 そう思いながらも聞いてみた。


 「何?」


 「俺も・・・好き///」


 「えっ!?嘘でしょ?」


 「いやぁ、まぢ。」


 一瞬時が止まったように思えた。


 もう辺りは真っ暗。


 でも、何故か周囲が明るい気がした。

 「じゃ、じゃあ両思い・・・?」


 「そ、そうだな・・・///」


 そう言うとワタルは下を向いた。さすがに真っ暗だったからよく分かんなかったけど、照れてるのかなぁ~?って思った。



 「ってかさぁ、嬉しいんだけど・・・・」


 ワタルが言った。

 「ずっと、俺の片思いかと思った。」


 「えっ!?私だってさ、(ワタルは他に好きな人いるんだろうなぁ)って思ってたもん!」

 「なぁ、美由はいつから俺の事好き?」

 「えぇと・・・小5の時かな?それまで恋とか興味無かったし・・・」


 「遅ッ!俺なんか幼稚園の頃から好きだったんだぜ?」


 「えぇぇぇぇぇぇ!?知らなかった。」


 「あ!今日さ、帰ったら話そうぜ!1回帰んないと絶対親が「ワタルッ!いったい何処にいたの!?もうすぐ中学生になるっていうのに・・・」って感じになるだろうから」

 「あはは、ワタルも苦労してるねぇ」

 「笑い事じゃねぇ!」
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