―雪女郎― 風鈴
第三夜
「凪雛姐さん。」
「風鈴。いきなり悪いな。」
「丁度手隙でしたから・・・」
昼見世が始まったころ、昼九つ時。
凪雛の前に座る女性。
意志の強そうな瞳に、きりりと結ばれた唇。
知的そうで、どこかやさしい雰囲気を持つ。
凪雛の妹女郎。風鈴。
「相変わらず優しい性格だ。客が来てるんだろう?」
廊下にいる禿を指して言った。
「ふふふっ。わっちの禿じゃありんせんが・・・わっちに禿はいませんもの。」
「そう。禿について、お前に話があるんだ。」
「風鈴。いきなり悪いな。」
「丁度手隙でしたから・・・」
昼見世が始まったころ、昼九つ時。
凪雛の前に座る女性。
意志の強そうな瞳に、きりりと結ばれた唇。
知的そうで、どこかやさしい雰囲気を持つ。
凪雛の妹女郎。風鈴。
「相変わらず優しい性格だ。客が来てるんだろう?」
廊下にいる禿を指して言った。
「ふふふっ。わっちの禿じゃありんせんが・・・わっちに禿はいませんもの。」
「そう。禿について、お前に話があるんだ。」