―雪女郎― 風鈴
第十夜
暁九つ時
雪月は、庭へと降り立った。
壊された、風鈴を抱えて・・・
パチパチッ
雪月は、風鈴に火をつけゆっくりと立ち上る煙を見つめた。
煙は、空高く昇って行った。
「風鈴姐さん。貴方は、わっちに幸せと夢を与えてくんなした。」
「それだけ残して、遠く遠くへ行ってしまうなんて・・・ずるいでありんす。」
煙を見つめて言った。
すると、縁側に凪雛も腰を掛けていた。
風鈴を燃やしていることは、なんとも思わないようだ。
雪月は、庭へと降り立った。
壊された、風鈴を抱えて・・・
パチパチッ
雪月は、風鈴に火をつけゆっくりと立ち上る煙を見つめた。
煙は、空高く昇って行った。
「風鈴姐さん。貴方は、わっちに幸せと夢を与えてくんなした。」
「それだけ残して、遠く遠くへ行ってしまうなんて・・・ずるいでありんす。」
煙を見つめて言った。
すると、縁側に凪雛も腰を掛けていた。
風鈴を燃やしていることは、なんとも思わないようだ。