☆最凶彼氏★
次の日私は寝坊した。
理由は、説明しなくても分かっていただけると思われる。
「ふぁああぁ。お兄ちゃん今何時ー」
階段を降りて尋ねると、
ドSなお兄ちゃんは
「ヤバい時間」
としか答えてくれなかった。
「くそ兄貴!」
とだけ吐き捨てると
私は携帯を開いて時間を見た。
7時30分
何だ、まだ余裕じゃないか。と思っていたのもつかの間。
1通のメールが届いた。
差出人は、涼宮響
「8時に迎えに行く」
絵文字さえ無かった。
つか、
「……はぁあぁ!?」
我に返った私は
もう1度時計を見て確認した。
7時35分
後25分しか無い!!!!
いつも遅刻ギリギリだった私にはかなりキツい。
私は急ピッチで支度をした。