☆最凶彼氏★
ご飯食べるのに30分かかるのに!!
私は朝ご飯を諦め、
髪を手ぐしで解かし制服に着替えた。
お兄ちゃんに
「手ぐしはねぇだろ。お前本当に女か?」
と性別を疑われた。
お母さんもお父さんも、私には居ないから、
今は3歳年上で大学生のお兄ちゃんと一軒家に2人暮らしだ。
実は叔父さん夫婦の家だが、叔父さん達は今アフリカだかアメリカに転勤中だし。
仕送りもかなり多い……
そんな事を紹介しているうちに、
チャイムが鳴った。
「朝から誰だよ」
とめんどくさそうにお兄ちゃんが玄関に向かった。
ん?
この状況、マズくないか?
後から気づいた私は
慌ててお兄ちゃんの後を追いかけた。