☆最凶彼氏★
でも、状況はこんな事考えてる場合じゃなかった。
「うざい。マジムカつく。消えて、島田、やっちゃってよ……」
「え、でも……」
島田と言う男は、鮎部マナの指示に、少し戸惑った態度をとっていた。
「もー!!役立たず!!」
鮎部マナはそぅ大声を出すと、私達の方へ向かってきた。
「許さないんだから……」
心なしか、鮎部マナの手は震えているようにも見えた。
「──キャッ!!」
殴られる!!
と、思った。鮎部マナが手を振りかざしたから。
その瞬間、目を瞑ったけど、
いつまでもたっても、
痛みは感じなかった。