☆最凶彼氏★
「あー、考えんのめんどくなった。私ちょっとトイレー」

「行ってらぁー」

まったく。
凛香ったらのん気なんだから!

私が廊下にでると、
休み時間だっていうのに、生徒は1人も歩いていなかった。

変なの……
いつもならたくさん居るはずなのに。


てか、涼宮ってどんな顔してんだろ?

「相当のイケメンなのかな?」

私がそう口にした瞬間、
壁にぶつかった。

「へぶっ!」

変な声でた。
これは、いくら私でも恥ずかしい。

でも、壁にしては柔らかい。人か!?

私が上を向くと、
綺麗な顔だちの男の子が私を見下ろしていた。

「あ、す、すいません!」

「……お前、その格好何かの罰ゲーム?」

は?
その格好とは、
膝下スカートに、パッツン前髪の事でしょうか?

「うん。今時その格好はねぇだろダサッ!」

ムカッ

確かに、自分でもダサいと想うし、影で何度も言われたが……

「面と向かって言われたの初めてです」


私がそう言うと、
イケメンくんは


何故か大爆笑。


「あひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!」

「し、失礼な!」

何この人、私より失礼だ!!

「ひーひーあひゃひゃひゃ」

うぜぇ。
殺意が芽生えました。

ので、無視して通り過ぎようとすると、

「おぃっ、ちょっ待っ……──」

イケメンに呼び止められ、私が振り向いた瞬間、ビュワッと風が窓から入り、私の前髪は酷い事に。
恥ずかしい顔をイケメンにバッチリ見られてしまった。

「…あん…?」

イケメンは驚いたような顔をして、
私をそう呼んだ。
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