☆最凶彼氏★
私の顔が露わになって、
誰かと間違えたのだろうか?
「あん?違いますけど」
「あ、あぁわりぃ」
イケメンの顔は、
ポカーンとした顔なっていた。
「あの、私行くんで、離してください」
私はイケメンに肩をガッシリ掴まれている。
「……お前、名前は?」
「は?名乗る筋合いはありません。人に名前を聞く時は自分から名乗ってください」
最近ハマってる時代劇風に言ってみた。
「涼宮響」
は?
今……何とおっしゃりましたか?
「俺の名前だよ。お前は?」
す、涼宮って……!!
噂の涼宮!?
ヤバぁい…
「す、すいませんでしたぁあぁ!!」
私は声が裏返る程大きな声で謝ると、
風よりも速く走って逃げた。
関わっちゃ、いけない人と話してしまったぁぁ!