その瞳に…魅せられて。
第一章
依頼。
「ふっざけてんじゃぁねぇーぞ!
嘗めてんのか?あ゛?」
眉間に皺を寄せて、ラックスは叫んでいた。
ジーパンに…灰色のパーカー。
真っ赤に染まった、つんつん髪を靡かせ…
青い瞳を鋭く変えるラックス…。
その腰には拳銃が二挺ぶら下っている。
「るせーぞ、ラックス。
狭ぇー車内で声出すんじゃねぇ!」
機嫌を損ねたライターは、
肩を叩いていたバズーカ砲をラックスに向けた。
黒のタンクトップに…
だぼだぼの迷彩ズボン。
真っ黒な髪は、頭に巻きつけられた
白いタオルで毛先しか見えない…。
「あ?やる気か?」
席から立ち上がり、目の前に座る
ライターにラックスは拳銃を向けた。