その瞳に…魅せられて。





「…んだ?じぃ-さん。」

眉間に皺を寄せて
そうラックスは声を発する。


「わしは、街案内役じゃ。
お若いの。…ロイドじゃろう?」

にっこりと微笑む男。


「あぁ…俺達は…。ッッ!!」

ロイドだ。…そう言おうとした
ラックスの言葉は…喉の奥に消えた。


スローモーションに倒れていく男。


その眉間には…
鋭い刃物が突き刺さっていた。


真っ赤な血…倒れた男。


「っな!」

ラックスが振り返る前に…
ジキルは倒れた男を物色し始めた…。


「何で殺しやがった!」

興奮したように
ライターは声を張り上げる…。







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