その瞳に…魅せられて。
「はっ。…おもしれぇ」
と、ラックスは拳銃を抜こうと
手を腰に近づける…。
ジキルはそのラックスの手首を掴んだ。
「焦るな。」
冷めた声で普段通り、無表情のジキルは
焦りすら見せない。
「やられっぞ?」
ライターも落ち着いた様子で
煙草をふかしていた。
「…ラスフォアは俺達の目的の場所へ
向かっている。…恐らく、この汽車に
乗っている人間は全員、
ラスフォア関係の奴らだ。」
ルアンの頭を撫でながら…
ジキルはポケットから煙草を出す…。