その瞳に…魅せられて。







「どうするの?」

手をゴキゴキろ鳴らすゼル。
そのゼルの腰には黒い鋼の鞭があった。


「汽車の中で…全員、潰す。」

「あら…その言葉。私、好きよ?」

ジキルの言葉に艶めいた唇を緩ます
レナは腰に付いている
ブーメランをポンポンッと叩いた。


「一両車に乗っているのは…ライルだ。」

ジキルは眉間に皺を寄せ、言う。


「あぁ…あの茶髪やろうか。」

「確かに、昨日の街は…此処の駅の前だな。」

ラックスとライターはそう頬を緩ませた。


「とりあえず…任務の書類になる物は
奪っておくわ。…彼女はどうするの?
危険じゃない?」

と、レナは不安そうに首を傾げた。

そんなレナにため息を吐くと…
「承知の上だ」そう冷たい声を吐く…。










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