その瞳に…魅せられて。








そっと立ち上がったジキルの背中から…
真っ赤な血が流れ落ちた。


「…弱い者を傷付けるのが…
それほど楽しいのかっ!!!」

セイルの方に向いたジキルはそう
セイルの武器を右手で掴む…。


「ふっ…そうでなければ。
ラスフォアのトップは勤まらん。」

「何処まで腐っている!貴様!」

「人間は腐っている。
欲の多い人間全てな。誰もが悪人だ。」

ジキルを突き放し、武器を振るセイル…。



カキーン!!


…ジキルはそれを武器で受け止めた。


「屁理屈だろう!」

「どう思われようが…、それが真実だ。」



カキンッカーン!!
金属音が鳴り響く……。








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