その瞳に…魅せられて。








ポタリと…そうジキルの
背から血が流れ落ちる…。


ルアンはさらにセイルの体を叩いた。


「ふ…、面白い。実に…な。」

セイルは笑みを零すと、
ジキルから離れる…。


それと同時にジキルが
ルアンを引き寄せた。


「では、こうしよう。
この女を消されたくないのなら、
1mm足りとも動くな。」

そうセイルは武器を左手に持ち替え…
腰から短刀を抜く…。


「この女?貴様も欲している女だろう。」

「それ故に、手にかけたいのだ。」

ジキルの言葉にそう返すセイル。


ルアンをちらりと見れば…
勢い良く首を振っていた。









< 121 / 233 >

この作品をシェア

pagetop