その瞳に…魅せられて。
ポタリと…そうジキルの
背から血が流れ落ちる…。
ルアンはさらにセイルの体を叩いた。
「ふ…、面白い。実に…な。」
セイルは笑みを零すと、
ジキルから離れる…。
それと同時にジキルが
ルアンを引き寄せた。
「では、こうしよう。
この女を消されたくないのなら、
1mm足りとも動くな。」
そうセイルは武器を左手に持ち替え…
腰から短刀を抜く…。
「この女?貴様も欲している女だろう。」
「それ故に、手にかけたいのだ。」
ジキルの言葉にそう返すセイル。
ルアンをちらりと見れば…
勢い良く首を振っていた。