その瞳に…魅せられて。
「小僧!黙れ!」
「誰も不幸を望んでなどいない。
試練がお前に与えられただけだ。
何故それを理解しない。」
ジキルがそう言った瞬間…
武器が振り下ろされた。
バァン!!
という音が響き…
ジキルの流れる血は量を増す…。
「お前に何が分かるのだ!
俺の気持ちの何が!」
切羽詰ったように声を発するセイル…。
「分かりたくも無い…」
ジキルはそう言い放って
セイルに視線を向けた。
「貴様の思いなど!
分かってたまるものか!」
ジキルの大声…。
その時…車両のドアが開いた。