その瞳に…魅せられて。
「何泣かしてんだ。おめぇはよぉ!
ふざけてんじゃねぇ!!
女一人、守れねぇのか!!あぁ?」
そう大声を張り上げるラックス。
ライターは黙ったまま…。
「ゼルの気持ち分かってやれよ!
そんな男に成り下ったのか?
いっぺん、殴らせ…!!!」
ラックスは…そこで言葉を止めた。
目に映るのは…一筋の涙と…
ライターの…切なげな顔。
ラックスは胸倉を掴んでいた手を離した。
「…なんか、あったんだな。」
ラックスはソファーに力なく腰をかけ
小さく呟く…。