その瞳に…魅せられて。







そっと歩き始めたライターは
ゼルの部屋の前に腰をかけた。


「防音加工で助かった。
こんな情けねぇ事…聞かれたら…。
生きて行けねぇ…。」

涙を流し続けるライターに…
ラックスは握り拳を握る…。


そして…
外へ通じるドアに向かって歩き始めた…。


「ラックス…」

そのレナの声に…足を止めたラックスは
そっと…口を開いた。


「俺は…認めねぇ…。」

涙を流すラックスの表情なんて…
2人に見えるはずも無かった。


「そんな事…認めねぇよ!!」

そう外へ出て行ったラックス。


取り残された2人…。


2人はただ…ただ…胸を痛めていた。






< 137 / 233 >

この作品をシェア

pagetop