その瞳に…魅せられて。
そっと歩き始めたライターは
ゼルの部屋の前に腰をかけた。
「防音加工で助かった。
こんな情けねぇ事…聞かれたら…。
生きて行けねぇ…。」
涙を流し続けるライターに…
ラックスは握り拳を握る…。
そして…
外へ通じるドアに向かって歩き始めた…。
「ラックス…」
そのレナの声に…足を止めたラックスは
そっと…口を開いた。
「俺は…認めねぇ…。」
涙を流すラックスの表情なんて…
2人に見えるはずも無かった。
「そんな事…認めねぇよ!!」
そう外へ出て行ったラックス。
取り残された2人…。
2人はただ…ただ…胸を痛めていた。