その瞳に…魅せられて。








体を洗い終えた
ルアンが帰ってきたのは一時間後。


綺麗に髪を編み込んで
ピンク地のワンピースを着た
ルアンが部屋に入って来て…
ジキルはすぐさま、
玩具にされたと気付いた。


人形のようなルアンを…
綺麗にしようと思わないわけが無い。


きっと先程の医務員だろうと
ジキルはため息を吐いた。


「…来い。」

その声に従うルアン…。


そっと椅子に座ると…
目に涙を溜めてジキルを見つめた。


自覚があるのか、無いのか…。


ジキルは首につけていた
ネックレスをルアンにかけた。









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