その瞳に…魅せられて。
「ジキルか。」
「良いのか?」
ライターに…ジキルは
そう冷めた声で言い放った。
無言のライター…。
「貴様…彼女を置いて逝く気か?」
ジキルはライターの胸倉を掴んだ。
染みていく包帯は赤…
ルアンはジキルに駆け寄った。
「今のお前は…病にも勝てない。」
「だったら、如何しろと?」
ジキルの言葉を遮るライター…。
「だったら!如何すればいい!!!
俺は!…彼女に重荷を背負わせたくない。
幸せになってもらいたい…
そう思うのは間違いか?」
ライターはそうジキルの胸倉を掴んだ。