その瞳に…魅せられて。








「ジキルか。」

「良いのか?」

ライターに…ジキルは
そう冷めた声で言い放った。


無言のライター…。


「貴様…彼女を置いて逝く気か?」

ジキルはライターの胸倉を掴んだ。


染みていく包帯は赤…
ルアンはジキルに駆け寄った。


「今のお前は…病にも勝てない。」

「だったら、如何しろと?」

ジキルの言葉を遮るライター…。


「だったら!如何すればいい!!!
俺は!…彼女に重荷を背負わせたくない。
幸せになってもらいたい…
そう思うのは間違いか?」

ライターはそうジキルの胸倉を掴んだ。









< 147 / 233 >

この作品をシェア

pagetop