その瞳に…魅せられて。
「貴様が幸せにしてやらなくて如何する!!!」
ジキルの大声が響き渡り…
ライターは目を見開いていた。
「他の男と幸せになるゼルが見たいのか!
貴様は!逃げているだけだ、死から!!」
ジキルの言葉に…レナは涙を止める…。
愛…。
それをくだらないと言っていたはずの
ジキルが…何故?そこまで言うのかと。
ルアンは…ジキルの出血口に手を当てて
止血を試みていた。
「愛などくだらない。その考えは変わらない。
だが…お前達を見て、信じても良いと思った。
……それは、勘違いだったようだな。」
力なくジキルから手を離したライター。
ジキルもライターから手を離した。