その瞳に…魅せられて。








飛び散る血液は…ライルの頬を染めた。



その驚いた顔を染めたのだ…。




「…私の…男にっ…手を…出さないでっ。」

口から血を吐くゼル…その胸には…
短刀が深く刺さっていた。


「嘗め…んなよ…。青…二才。」

にっこりと微笑んだゼルは…
その場に倒れこんむ…。



「つっ!!いやぁぁぁ!!」

そう悲鳴を上げたのはレナ。
ゼルに駆けより声をかける。


「ゼル!!ゼルー!
貴方が倒れて如何するのよ!!
ライターは…ライターッは…
一人になっちゃうじゃない!!」

涙を流し…一心にライルを睨むレナ…。










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