その瞳に…魅せられて。






「んだぁ?これは…。
いてぇじゃねぇか…あぁ?」

頭に傷を負ったライターが
にやりと微笑んでバズーカ砲を
肩に担いでいる。


口には煙草。


余裕の表情を浮かべているが
頭に巻いた白いタオルが…
真っ赤に染まっているのからして…
重症だと…ジキルは判断した。


「結構なもん、
出してきてくれるじゃぁねぇの。
…おもしれぇ…」

鼻で笑ったラックスは…
ライターとは反対方向を向いて
戦闘体勢に入っている…。


その方向には…
緑色の服を身に纏った…
奴らの下っ端が大勢
2人を取り囲んでいた。


(ふっ…そういう事か。)


ジキルはやっと剣を抜き、
それを地に下ろす…。






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