その瞳に…魅せられて。









「っ…!!」


ジキルの体を揺するも…
動かないその体…。


ルアンはさらに顔を歪めた…。
ジキルにしがみ付いて…。



その姿を見たライルは…顔を伏せた。


「ふっ…、“悲しみ”…か。」

そう立ち上がったセイルは
ライルを通り過ぎ、
目の前に見える男達に微笑む…。


「ライル……、ここ…までの
ようだな…この、俺も…」

そんなセイルの言葉に
顔を顰めたライルは
セイルの方へ向き返った。


そして…言葉を失ったのだ。









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