その瞳に…魅せられて。
「兄上!!」
そうライルが駆け寄っても…。
セイルが体を動かす事は無かった。
ただ…彼が残したのは…
柔らかい…微笑だけ…。
セイルを撃ったのは…
紛れも無く…ロイアスの鉄砲隊だった。
「ッ!!ジキル!!」
「ジキル!!」
そうその人だかりから
駆け寄ってきたのは
ラックスとレナ。
ラックスは即座に
ジキルの首に触れた…。
段々と表情が暗くなっていくラックス。
そして…
「っ!くそっ!!!」
そう自分の握り拳を床に叩きつけていた。