その瞳に…魅せられて。







「…ルアンちゃん?」

そう呟くように言ったのは…レナ。


ルアンの手には…
ラックスの拳銃が握られていた。


銃口は…ライターの眉間に当たっている。


ただ…静けさが部屋に流れた。


「……辛いのは…。
決して…貴方だけじゃない。」

小さな声で言葉を発したルアン。


それに驚いたレイとライター。


ルアンは涙を止める事は無かった。


「まだ…っ。生きてるじゃない…。
ゼルさんは…まだっ…。」

歯を食いしばるルアン…。


4人は……ただ言葉を失っていた。









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