その瞳に…魅せられて。







「傍に…居てあげてください。」

そうルアンは拳銃を持った腕を下ろすと
ライターを通り過ぎ、
近くの机に拳銃を置いて…
部屋を出て行った…。


「こんなこと言って言いか、
分からない…でも…」

ルアンが居なくなった部屋で…
沈黙の中レナがそう声を発する…。


「お前の言いたい事は分かってる。」

ため息混じりにライターは言い、
ふっと、鼻で笑った。


「俺も…“ジキル”とかぶったよ。
彼女の行動が…」

レイはそう言うと…
さらに切なそうな顔になる…。


「彼女を…一人にしてしまったね。」

そんなレイの言葉で…
部屋はさらに静まり返った。


ライターはそっと
部屋を出ようと点滴を掴む…。











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