その瞳に…魅せられて。
「…出てきたらどうだ。」
そっと静かに言ったジキル…。
ラックスは眉間に皺を寄せた。
「さすがです。
私の事を気付いていたとは…。」
そう一人の男の声が頭上から聞こえる…。
「あぁ?」
ラックスはその声の方を向いた。
崩れた建物の隣の建物の屋根。
そこに座り、足を組む男。
その男はそのまま
そこから飛び降りると、
綺麗な曲線を描いて
ジキルの目の前に着地した。
「上級ロイドになるはずですね。」
微笑んだ笑顔。茶髪に茶色い瞳。
真っ赤なつなぎを着た男は
自分の身長よりも長い棒を持っていた。