その瞳に…魅せられて。
――――ルアン。
この手紙を読んでいるなら、
勝手に部屋に入ったんだな。
ばかが。
あれほど入るなっていっただろう。
だが…もし、部屋に入れているなら
俺は傍には居られていないな。
悪い…。
最近、良く夢を見る。
お前が泣く夢だ。
傍に俺は居ない。
そうなる前に、準備しておいた。
俺が守ってやれない間。
自分の身は…自分で守れ。
それから…もうひとつ。
その指輪は、お前が
俺の所有物だと言う証だ。
俺が帰ってくるまで…無くすな。