その瞳に…魅せられて。





剣を肩に担いだまま、
煙草を口から放した。


白い息を吐いて、
目の前の大勢居る男達に指を立てる。


挑発するように指を動かすと、
煙草をくわえたまま、
その手をポケットに突っ込んだ。


「つっ!嘗めてんのか!!」

そう飛び掛ってくる男達。


ジキルは…それを足だけで倒していった。


後ろから来る男に後ろ蹴りを食らわし…
ばたばたと倒れていく男達に…
冷ややかな視線を向ける。


(…雑魚が)


鼻で笑い、最後の男に蹴りを
食らわそうとした時…。


ジキルは後ろからの敵に
気が付き、剣を抜いた。



ガキィィィィン。


後ろを向く事無く…その攻撃を阻止して
最後の男を蹴り倒すと
ゆっくりと後ろに振り返る…。








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