その瞳に…魅せられて。
「は?上級ロイドがそんなに偉ぇのか?」
ラックスは先ほどの言葉に続いて、
イラ付くようにそう吐き捨てた。
銃口をジキルの眉間に当て、
引き鉄に手をつける…。
「おめぇなんぞ、一発だ。」
眉間に皺を寄せたまま、
不敵な笑みを見せるラックスに…、
ジキルはさらに頬を緩ませた。
「やってみるが良い。
俺は、お前のような“ヘボ”に
殺される気は更々無い。」
首元に毛皮のついた
黒の皮ジャケット…。
中着は白のタンクトップ。
だぼっとしたジーパン。
黒のブーツ。
端麗な容姿は…恐ろしさを
引き立てるには十分すぎるものだった。
「人間じゃねぇ、化けもんが!
上級ロイドになれたのは、
おめぇの生まれ持った
能力の御蔭だろうがよ!」
目をギラギラと輝かせ、
早く引き鉄を引きたいと
手を振るわせるラックス。