その瞳に…魅せられて。
「お前は…ロイドになるべきだ。
…俺なんかよりもな。」
ジキルはライルを通り過ぎ
ライターとラックスの方に向かった。
「はっ。ヘボが!怪我するとはな。
なっさけねぇ…」
地面に座り込んで煙草をふかす2人。
ラックスはそう大げさに笑う…。
「あ?おめぇ…その足で
俺の事言える立場か?」
真っ赤な頭のライター…。
額から血を流しながら喉の奥で笑った。
ラックスの足は鋭い物で
切られた痕がある…。
恐らく、あの機械獣の足に
やられたんだろう…。
その機械獣といえば…
頭部から白い煙を放ち、
地に横たわっていた。