その瞳に…魅せられて。
ライターはため息を
吐きながら首を振った。
「ジキル、わりぃ。
起こしちまったみてぇだな?」
苦笑いを浮かべながら
煙草に火をつけるライター…。
そんな彼にジキルは見向きもしない。
「ラックス、止めとけ。
言っとくが、コイツは能力無しで
上級ロイドになった大物だ。
それも、第一試験でな。
俺らが敵う相手じゃぁねぇ。」
先程まで座っていた席に腰を掛けた
ラックスは、バズーカ砲を磨き始めた。
「知ったことじゃぁねぇ!
コイツの態度が気に食わねぇんだ!」
大声でそうラックスが叫んだその時……。
……一瞬で、室内の空気が凍った。
冷や汗らしきものを流すライターと…
声にならない声を発するラックス。
そんなラックスの首筋に…
ジキルの武器が当てられていた。