その瞳に…魅せられて。
「言い方考えろ、ジキル。」
ライターはそうジキルの隣に来ると、
そっと声を発する…。
「俺らはロイド。アンタを助けに来た。
…確認の為に、名前を知る必要があるんだが…」
ライターの問いに…
彼女は答える事無く、首を振る。
その体は小刻みに震え…怯えていた。
「あぁ!じれってぇ。早く名前言えっ!」
ポケットに手を突っ込んだままのラックス…。
…彼女の腕から…
血液が流れ落ちた。
ポチャン…。
そうまた水音がなる…。
手首の傷からも血液が流れ出したのを見ると…
ただ事ではない…。