その瞳に…魅せられて。






「ルアン・シェルランタ。
17歳、破滅された国の姫。
…間違いはあるか?」

ジキルのタンクトップを掴み…
瞬きすると…彼女は小さく首を振った…。


「任務完了。
直ちに撤収するぞ。」

ジキルはそう冷めた声で言い放つと
能力で剣を消し…
彼女…ルアンの膝の裏に手を回す…。


軽々とルアンを持ち上げたジキルは
その軽さに、顔を顰めたが…
ゆっくりとしている場合ではない。


足早に歩き始めた3人は急いで
廊下を歩き、階段を駆け下りた。


もう少しで…外へ通じるドアにつく…
と、その時!!


ガンッ!ガラガラガラ!!


……天井が崩れ落ちた。



そして…見覚えのある鋭い足が…
大理石の床を傷付けている…。







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