その瞳に…魅せられて。
「チッ!まだ、生きてやがったのか!」
ラックスの声と共に…
顔を覗かせた…機械獣。
頭から煙が出ているのからして…
先ほど、ラックスとライターが
倒した獣で間違いは無いだろう…。
「これが失態か?ジキル。」
ライターはそうバズーカ砲を
機械獣に向けた。
「あんなくず鉄…俺一人で十分だ。」
ニッと、笑うと…ライターは
引き鉄を引いた。
ドガガガガガガッ!!
そう音を放って機械獣の
腹部に当たった大砲は
もろくなった機械獣を撃ち抜いた。
動きが鈍くなったものの…
完全に死んでいない獣。
「しつこい野郎め…」
「ライター、また客だ。」
ライターに不敵な笑みを見せた
ラックスは今日初めて、
二挺の拳銃を腰から抜いた。