その瞳に…魅せられて。
「…やはり様になりますねぇ?
同胞の化け物のツーショットとは…。
何れ死ぬ運命だというのに…。」
ライルはそう一歩前に足を出す…。
「この戦いの場。
地球に…貴方達の居場所は無い。」
ジキルは…
後ろでルアンが怯えているのを
肌で感じ取っていた。
近くで聞こえているはずの
銃声が遠くで聞こえているよう…。
ジキルはそっと、能力で剣を取り出した。
鞘から出した剣…。
それを肩に立てかけ、無表情で
ライルを見据える。
「…ひとつ聞こう。」
その静かな声に…ライルは口端を上げた。
「えぇ。何なりと。」
棒を振り回すライル…。
「何故。ルアンを狙う。」
その問いに…少しの沈黙が流れた。