その瞳に…魅せられて。
「あぁ、簡単な事ですよ。」
そうライルは振り回していた棒を止めると
ジキルの方に走って来る…。
そして…
ガキーーンッ!!と、金属音が鳴り響き…
ジキルは片手で
ライルの攻撃を受け止めていた。
「我が兄が、惚れた女ですから…」
と、呟くように言うと…
ライルはさらに棒を振り上げた。
カキーンッ!
攻撃を受け止めるジキルは…無表情。
それでも…ライルは攻撃を止めなかった。
ガンガンッ!カキーンッ!!
激しい金属音はさらに勢いを増していく…。
ライルの額には汗が滲んでいた。
両手のライルと…片手のジキル。
強さは圧倒的にジキルが上だった。