その瞳に…魅せられて。
「っ!避けろ!ルアン!!」
そう叫ぶも…ルアンは
辛さでかその場に座り込んでいる…。
―…間に合わない…―
「ッ氷(ひょう)!!」
ジキルがそう叫ぶと、
剣は氷に覆われた。
(一か罰か…)
ジキルはそれを機械獣に向けて投げ、
自分はルアンの元へ走る…。
その様子をライルは唖然と見ていた。
ガァァン!!
と、音が屋敷に木霊する…。
ボタボタボタ…。
そう大量の赤い液体が
床に流れ落ちた…。