その瞳に…魅せられて。





ジキルは能力でそれを消すと…
やっとライルの方に向いた。


くわえたままの煙草を噴出し、
髪を掻き上げる…。


「…俺は、死など恐れない。俺に。
そのような、無謀な感情が
あるとするなら…」

そうジキルは片方の口端を上げた。


「憎しみのみ…。」

ジキルは、ライルに歩み寄り…
しっかりとライルを見据える…。


そして…腕にうなりをつけて…




バキィィッ!



……ライルを殴った。




「死を恐れているのは…
お前の方だ。」

「っ…」

ジキルはライルの悔しいそうな顔を
見届けると…
ライターとラックスに応戦し始める。








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